自然周期体外受精勉強会

体外受精とキメラ

発生頻度はごくまれですが、多胎妊娠の中でも、胚盤胞を複数胚移植したことにより起こる可能性が指摘されているのが、キメラです。たとえば血液キメラは、胎盤共有型の二卵性双胎となった場合、胎児の造血細胞がまざり合い、通常1種類しか持っていない造血細胞が一人の体の中に2通り存在することになるトラブル。生後、血液型がはっきりせず、輸血が必要となったときに、医療機関が混乱し処置が遅れるおそれがあります。

また、2つの胚が融合し、母胎内で1つの胚となり、遺伝子的には2人の人間が1人になってしまう可能性も含んでいます。